宅配便が人手不足なのは離職率が高いからではないという話。

Labor shortage 宅配便

宅配・郵便業界で人手不足が懸念されている。宅配便の取扱い個数は大幅に増加している一方で、就業者は近年横ばいの動きをしており、結果として配達ドライバー1人あたりの荷物取扱数が急増している。
しかし、宅配・郵便業界は労働集約型産業と言われるように、営業収益に対する人件費の割合が高い。
そのため、単純な賃金上昇または従業員の増加は、企業収益悪化に直結してしまう可能性も考えられる。

国土交通省HPより

実は業界の労働人口は10年間で微増していた。

通信販売の普及によって宅配便の取扱い個数は年々大幅に増加し,令和元年の取り扱い個数は前年に対して1億個以上も増えて約43億個にも達します。一方就業者数は多少上下はあるものの10年以上ほぼ横ばい(実際は少し増えてます)なので、離職者が多い人手不足第1位の飲食業と、第2位の宅配業は内容が異なります。つまり就業者数は減っていないが仕事量が増えているのに対応できていないのが原因です。
ではなぜ?辞めもしないし、入ってもこないのかというと業界特有の理由があると個人的には思っています。
辞めない理由は辞められないからです。私も含めそうですが、始めるのになんのスキルもいらないかわりに転職したいと思っても転職に役立つスキルが全く身に付かないので、良い条件での転職はまず無理です、扶養の家族がいたり住宅ローンが・・・なんてパターンはもうどうにもなりません。

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