宅配業界の労働環境改善・イメージアップ対策

Labor Standards Act 宅配便

労働環境改善・イメージアップ

労働環境がブラックだと言われている宅配業ですが、最近の環境改善やイメージアップには相当力を入れているようで
私自身も数年前より肉体的にはだいぶ働きやすくなったと思います。ちなみに私は、某愛玩動物運輸に13年以上勤務している現役社員なので、その会社中心の話になってしまいますが他の会社も取り組みは同じか追従してくるはずです。この記事を読めば宅配の仕事をやってみようかな・・・そんなにブラックでもないんじゃないかな?・・・と思うはずです。
別に会社からなにかもらっている訳でもなければ私的に義理もないのですが、この先新入社員が入ってこなければ確実に会社は傾いていくと思うので、それは自分も困るからです、だからといって内容を盛って書いたりはしませんのでご安心ください。
具体的に改善された部分は

おおまかにこんな感じだと思います。宅配業をやったことがある人や現役の方は本当に上記のようになっていれば確かに改善されていると思うはずです。営業所によって改善されていないところもあるでしょうが、中間管理職が無能なだけで、ガンガン責め立てて交代させましょう。

・残業時間が大幅に減った

さすがにゼロは労働形態上無理なのでだいたい月30~40時間が平均だと思います。イメージ的に月20日出勤で10日が残業
(21時退勤)10日が14時退勤だったり、17時18時退勤という感じです。(繁忙期月は除きます)ちなみに数年前までは60~80時間ぐらいあったので半分になったということですね、とうぜん残業代も減りましたがスキルも学歴も必要ない職業でこの給料、この労働環境なら私はいいと思います。給料の話はこちら

・有給休暇の取得を推進

年に1回一週間連続の休暇を、有給と公休をつかって取る事ができます。お中元やお歳暮などの繁忙期を除けば希望どうりの時期に取得できます。旅行などの家族サービスや趣味などにとてもいい制度だと思います。それと年間の取得率を80~90パーセントに設定しているので有給が20日ある人は1週間休暇に3日使ったとしても、年間であと15日も好きな日に有給が取れることになります。

・サービス残業の完全撲滅(タダ働き)

サービス残業は労働基準法違反でありあってはならないことですが、宅配業界では10年以上前はあたりまえのように横行していました。だけど当時はそれなりに給料がよかったと思います、なので不満を抱える人もあまりいなかったように記憶しています。しかしアマゾンをはじめとする通販の荷物が増え始めてから収支が悪化し同じ労働環境でも給料が下がっていきました。当然不満を抱える人がどんどん増えていき、ついに内部告発から一連の騒動に発展していく訳です。このようなことが2度とおこらないように企業側は1分単位でもサービス残業をさせないように監視カメラで出勤、退勤の時間をチェックして申告データの時間とのズレがないか確認しています。

・昼休憩の完全取得

普通の会社で働いている方は驚くかも知れませんが、この業界では昼休憩という概念がありません。なのでだいたいお昼ごろに昼食をとる時間が休憩扱いだったので15~20分位(なかには昼食をとらない人も多数います)しかありませんでした、しかしこれも労働基準法違反になるため連続して1時間の休憩を完全取得するように改善されました。・・・・がしかし1時間まったく業務をしないという環境に慣れていないため残っている仕事をやりだすのが現状です。いつも時間に追われているためしかたない面もあると思いますが、ちゃんと1時間連続休憩をとれる環境を会社側でつくってほしいと思います。

・入社後即正社員登用

2018年5月より社員採用された者は即正社員になりました。社員採用とはフルタイムの社員のことで、パートタイムは含まれません
今までは人によって違いますが、2~4年正社員にはなれなかったので、家庭を持っている方は福利厚生やボーナス・給料も安定しいきなりクビになることも無くなります。なんといってもモチベーションが違ってくるのでやる気もでてきますね。

・年間(月間)労働時間の管理による働きすぎ防止

宅配業界では環境改善のために年間労働時間を2,300~2,400時間に削減しています、月平均だと200時間時弱です。
これはどのくらいの数字かというと、平成28年度全業種平均が2,124時間なので月でいうと15~25時間というところですね。
ちなみにトラックドライバー業全体ですと中小型トラックで2,484時間、大型トラックで2,604時間なので最大で月に25時間、丸3日間も余計に出勤しなければならない計算です、だいぶ違いますね。

まとめ

このように業界としては人手不足解消のため、イメージアップや労働環境改善に力をいれています。私自信も体力的にも精神的にも昔よりは働きやすくなったと思います。・・・が給料は昔のほうがよかったです。とはいえ年収で言えば奥さんと子供2人の平均的な家庭で全業種平均500万円位はもらえると思います、手に職をもっていなくて今の仕事を辞めたい人や仕事を失った人、家庭があって仕事を探している人には悪くはないと思います。40代でも雇ってくれる可能性は十分にあるのでチャレンジしてみてはどうでしょう?そんなにハードル高くないですよ。

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