宅配クライシスとは?これから始まる【悪夢】の再来

A doll that is about to fall 宅配便

宅配クライシスとは?

Amazonや楽天などの通販業社が急激に成長し、ネット通販で商品が購入できる便利な時代になった反面、宅配業界はこの変化に対応できずどんどん疲弊していきました。この先も取り扱い荷物が減る事はないと予想できるため、何かの対策をうたなければならないのは明白でした。このように対策を打たずにほうっておくと深刻な事態になる事を【クライシス】といいます。過去に起きたことと、これからまた起きようとしている【宅配クライシス】について考えてみます。

 

・2015年ごろから宅配業者に起こった”宅配クライシス”

A lot of cardboard boxes

通販業者の原因の様に思われる”宅配クライシス”実は”Amazonクライシス”といってもいいほどのAmazonに起因する問題です、初期は佐川急便が主に担当でした、年々増えていく単価の安い荷物が経営を圧迫しついに佐川急便はAmazonとの交渉がうまくいかず撤退します、その後ヤマト運輸が担当するのですがおそらく、あまく見ていたのでしょう、案の定直後から配る荷物に対してドライバーと車が圧倒的に足りなくなり配達アルバイトや配達委託などの戦力でごまかしていましたが、やればやるだけ経営が圧迫していくので労働環境がどんどん悪くなっていきました。
そして皆さんもご存じだと思いますが「残業代未払い」問題が発覚してしまうのです。事態を重く見た経営陣はいったんAmazonから撤退します、Amazon側も自社便や協力会社などをつかって配達を始めるようになりまが全国に配達網を構築できるわけがなく、一部の地方ではヤマト運輸が継続して配達していました。
撤退した地域では寄せ集めの配達員がAmazonの配達を担当しましたが指定日時に荷物が届かなかったり、応対が悪かったりでクレームが多発しました。
ヤマト運輸側も取り扱い個数が激減して業績が悪化、双方にとっていい結果にはなりませんでした。楽天などの通販業者も同様に自社で配達を始めましたが結果は同じで楽天に関しては配送業務から撤退してしまいました。いきなり仕事がなくなって困ったドライバーが多数いたでしょう。
将来的にはAmazonはまだ自社で配達網を築こうとしているようですが、現状はヤマト運輸に頼らなければならず、ヤマト運輸も業績回復の為運賃を見直してEコマースの荷物だけを配る配達委託 ”EAZY CRUE”を設立し現状をしのいでいる状態にあります。

・現在の状況、個人でできる対応策。

Postbox

現在大手運送会社では、通販の荷物を扱ってはいるが通販業者も独自で配送網を築いているため配りきれないほどの荷物がくることはなくなりましたが、通販の荷物は年々増え続けているため、いつまた昔のような状況に戻るか分かりません。
しかし、最近は個人間の荷物(メルカリやヤフオクなど)が急激に増え始めています。これらの荷物も運賃が非常に安ですが、特にポスト投函で配達が完了するネコポスなどの荷物はさらに安いです。この非常に利益が出にくいポスト投函の荷物が激増しているため業務を圧迫してきています。
運賃が安いため割に合わないから委託会社は当然配りたくないので、社員が配る事になるのですが非常に負担が大きくなってきてます。
安い運賃の荷物がどんどん増えていき、どんどん忙しくなっていくのに給料が全然上がっていかない・・・・・・
以前の状況と似てませんか?
今後も増えるであろう運賃の安い荷物に対して会社側はどう対応していくのか分かりません。

その時個人でできることは限られます、まずは無理をしてはいけないということです。運転や配達はあせると交通事故、クレームにすぐにつながります、会社は責任をとってくれません。ダラダラ仕事しろと言っているわけではなく、無理せず頑張っても業務が終わらなければ、それはあなたの責任ではありません。

仕事に慣れてきても他の人と比べて明らかに自分の生産性が低いのであれば適正がないので他の仕事に転職したほうがいいかもしれませんが・・・。

なので、もしも宅配クライシスが再来したときは直属の上司や雇用主に「自分にはできません」とはっきり言いましょう。もう一度いいますが、あせって交通事故やクレームをくらっても自分が損をするだけです、無理をしなければならない状態を作っているのは会社であり雇用主なのであなたの責任ではありません。

まとめ

人手が足りないなら単純に増やせば済むことなのに?と思う方もいらっしゃるかとおもいますが、労働集約型の宅配業は簡単に増やせない理由があります、ここでは割愛しますが、簡単に人手を増やせないなら外部に委託するしか方法がないのですが、昨今のコロナの影響で宅配委託を始める業者や個人が増えています。完全に買い手市場になってしまっているので条件が年々悪くなる傾向です、きっとまた来る宅配クライシスに備えて、特に委託業者の方はせめて働いた分に見合う報酬をもらえる条件や会社を選びましょう。

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